〒466-0059 愛知県名古屋市昭和区福江二丁目9番33号 名古屋ビジネスインキュベータ白金303
TEL:052-884-7831
HP:https://project-linked.net/
駐車場:5台
病院における組織広報とは、「自院が行う組織活動」を、「自院に関係するすべての人たち」に対し、それぞれの関わりにおいて「正確な理解を図り」、それに基づく「行動を促す」ための手法です。 目的は、すべての人たちとの望ましい関係づくり。ビジネスモデルがどの病院ともほぼ同じ、目で見て解る商品がない、商圏(診療圏)が狭いという、特殊な病院事業では、すべての人たちとの共感と納得に基づく信頼関係があってこそ、「他者との差」を生み出すことができるからです。 重要なのは、長期的な継続性。対象者ごとの状況や背景を考え、期待する行動を明確にし、等身大の情報を創り、伝え、対話する。このプロセスを回し続けてこそ、組織活動を円滑に行うための環境を整える「事業戦略」として、病院の組織広報は機能を発揮します。
※Public Relation Management:対象者との望ましい関係づくりのマネジメント 組織広報は、インターネット技術によるコミュニティサイトSNSの登場で一変しています。 従来の情報発信は、経験・技術・コストが必要であり、吟味されたものだけが発信され、受信者側も対価のかかる貴重なものとして利用していました。それがSNSでは、誰でもが容易に情報を創り、伝えることが可能。双方向のコミュニケーションも実現させています。反面、受信者は、さまざまな情報を瞬時に取捨選択し、不必要と判断した情報は簡単に無視。つまり、受信者主体の視点でないと受け入れられません。 そうした世界で病院の組織広報、すなわち、さまざまな対象者と望ましい関係を築くには、マネジメント能力が不可欠です。具体的には、自院の把握/ペルソナ(人物像)と情報発信のゴールを設定/価値ある情報を創り発信/有益な情報発信者としての評価獲得/ナーチャリング(育成)の発想で、関係づくりを段階的に高め/コンバージョン(予め想定した目標達成)を確実なものとする。これをPDCAサイクルとして回すことです。 価値ある情報を創り、伝え、望ましい関係をつくるという、病院の組織広報の基本は変わりませんが、ICT技術の活用、コミュニティサイトSNSがもたらした成果を、組織広報戦略に取り込むには、マネジメント能力があってこそ可能となります。
病院の組織広報は、DX(デジタル変革)時代に突入しています。 というのは、病院事業における厳しいビジネス環境の変化には、従来のような全対象者向けの情報発信ではなく、関係のあり方が異なる対象者それぞれとの、「one to oneコミュニケーション」を目的とした情報発信が、不可欠となってきたからです。 ここでいうDXとは、データとデジタル技術の活用です。導き出されるのは、対象ごとのone to oneコミュニケーションによる「オーダーメード」の関係づくり。すなわち、対象によって異なる伝えたいポイント、相手が求めるポイント、その双方のニーズに適合した情報を創り、伝えることで、対象者それぞれとの直接的な関係づくりを可能とします。 具体的にいうと、地域住民・患者・地域医療機関・地域の介護・福祉事業所など、明確に分類されている病院事業の対象者を、さらに細分化する「セグメント」。例えば、患者とは、言うまでもなくみな同じではありません。入院治療中で退院困難事例を抱えている人・いない人、外来診療受診者で介護保険がある人・ない人…。つまり、何らかの指標を決め、それに基づき患者のなかでグループを区切ることがセグメントです。セグメントした後に重要となる、グループごとへの適切な情報提供は、専門的な人材を多数登用するのではなく、「自動的」に実施する――。こうした仕組み、機能の付加が、今日のICTでは可能になっているのです。 このような背景にあって、病院の組織広報においては、DXはもはや必然ともいえるのではないでしょうか。one to oneコミュニケーションによる、オーダーメードの関係づくり。その仕組みや機能を持つCTIの導入。病院の組織広報は新しい時代を迎えています。
病院のDX化した組織広報、なかでもWebサイトには、価値ある情報を活用し、サービスを効率よく提供するための仕組みを作る「コンテンツマーケティング」が有効です。 なぜかというと、この仕組みには、「ペルソナ(属性別の人物像)」と「マーケティングファネル(心理・行動プロセス)」の要素があり、これを踏まえたうえでの情報発信が、対象者との直接的な関係づくりを実現するからです。 鍵となるのは、引き寄せたいペルソナの集客、ページ遷移(サイトのページ内のリンクを辿り、別のページに移動して閲覧をし続けること)誘導、行動喚起を促す適切なコンテンツ設計。さらには、自院のWebサイトだけではなく、サイトへの起点(入口)として、フラットな立場の情報サイト活用があります。 まとめると、Webサイトのコンテンツマーケティングは、読み手(ペルソナ)を、自院の設計したCV(サイト訪問者がサイトの目標とする行為を起こした状態)に至る流れを作り上げ、自院のサービスを効率的に提供することに大きく役立ちます。