医師事務作業補助者

今回の【地域医療の豆知識】では、「医師事務作業補助者」についてご紹介します。
医師と直接コミュニケーションを取り、医師の事務作業をサポート。診療活動を陰で支えるエキスパートです
医療現場には多様な職種があり、その中で医師の事務作業を支援するのが〈医師事務作業補助者〉です。医療事務が受付業務を中心とするのに対し、医師事務作業補助者は診察室で医師と直接連携し、文書作成などを担当するため、より現場に密接した職種といえます。
この業務は、2000年頃の勤務医の過重労働を軽減する目的で導入され、2008年に正式な職種として確立されました。現在では、診断書や紹介状などの文書作成、電子カルテの入力業務などを担当しています。まさに、医療機関の診療活動を陰で支える重要な存在です。
西尾市民病院では
診療全般の専門知識習得に力を注ぎ、患者さんと医師を側面から支えます
当院には、ベテランから新人まで約20名の医師事務作業補助者が在籍しています。私たちの役割は、医師の事務作業を支援し、診療に関わる文書を正確かつ迅速に作成することです。例えば、身体障害者手帳や指定難病の申請が通らないといった事態を防ぐため、専門用語や診療全般の知識を徹底的に学び、精度の高い文書作成を心掛けています。
最終的な確認は医師が行いますが、その時間を短縮できるよう、事前に調べた上で適切なタイミングで質問し、医師が本来の診療業務に集中できるよう努めています。一人一人が責任を持ち、医療の現場を支えているという意識の下、日々努力を重ねています。
また、私自身が大切にしているのは、患者さんとの信用状況や生活上の困り事をお伺いし、それを診療に生かせるよう医師に伝える役割も担っています。単に文書作成にとどまらず、患者さんの立場に寄り添い、診療の質を高めることが私たちの使命です。
現在では、患者さんも私たちを信頼し、「話を聞いてもらえる」「医師にきちんと伝えてくれる」と感じてくださるようになり、より良い関係が築かれつつあります。
西尾市民病院 林 尚美
(医事課 医師事務作業補助者)

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