【Care 療養支援のおはなし】入院支援
入院前に行う患者支援。患者さん・ご家族に寄り添い、スムーズな入院治療に繋げます。
01 入院に不安を抱える患者さんやご家族を支えます。
入院支援とは、専任のスタッフが入院前の患者さんやご家族に対して行う支援のことです。入院や手術を前にした患者さん・ご家族は、病気や治療はもちろん、入院生活、お金、社会復帰など、さまざまな面で不安や悩みを抱えます。そうした不安や悩みを少しでも解消し、安心して入院治療を受けていただくことが、入院支援の主な目的です。加えて、入院支援には、患者さんのスムーズな退院を実現する役割もあります。入院する前から患者さんの状態や生活環境、悩みなどを把握しておくことで、退院に関する問題を早期に発見し、先手先手の対応が可能になります。
02 専任の看護師が面談を実施。入院当日まで支援を行います。
当院では、患者支援室に所属する看護師2名が入院支援を担当し、外科手術や整形外科の脊椎手術を受ける予定の入院患者さんを対象に支援を行っています。
入院支援では特に入院前の面談が重要です。当院では、主に外来受診時に、担当看護師と患者さん・ご家族の面談を実施しています。面談では、書類の書き方や必要な物品、術前の注意点などについて説明するとともに、患者さんの体調や不安・悩み、生活状況などを丁寧に確認。患者さんが入院に向けて気持ちや環境を整えられるよう、コミュニケーションを通じた支援を行います。面談後は、病棟や退院支援のスタッフなどと情報を共有。院内の多職種とも連携しながら、スムーズな入退院に向けて調整を行います。最終的には、入院当日に患者さんを病棟にお連れして支援終了です。
【Message】一人でも多くの患者さんが、安心して入院できるように。
入院支援とは、簡単に言えば「入院に向けた準備のお手伝い」です。但しこの準備には、書面や物品を揃えるだけでなく、入院前の体づくりや、気持ちの整理なども含みます。手術のために入院する患者さんやご家族は、突然の事態に戸惑い悩みながらも、医師・看護師から治療や入院などについてさまざまな話をされます。それらすべてを理解し、漏れなく準備をすることは簡単ではありません。私たち入院支援のスタッフは、患者さんの悩みや不安をお聞きすることを大切に、一人ひとりが自分のペースで入院の必要性を理解し準備できるよう支援を行っています。現在は一部の患者さんが対象ですが、将来的には体制を強化し、一人でも多くの患者さんの「安心な入院」を支えていければと思います。