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  • 療養生活

【Care 療養支援のおはなし】西尾市民病院訪問看護ステーション 〈ウェイル〉

病院を退院して、在宅療養へその最初の一歩を手厚い看護で支えます

01 当院を退院した患者さんの不安な日々に寄り添います

 2024年4月、当院に西尾市民病院訪問看護ステーション〈ウェイル〉がオープンしました。ウェイルの名前は、西(west)と尾(tail)を合わせたもの。ウエイ(英語)は、道・方法、エイル(古ノルド語)は、援助・慈悲という意味があり、〈慈悲の道、援助の方法〉という意味も込めました。また、エイルは、北欧神話で最良の医者とされています。西尾市民病院訪問看護ステーションのメンバーは、看護師3名、リハビリテーションスタッフ1名の合計4名体制。当院を退院された方で、主治医が訪問看護を必要と認めた患者さんを主な対象に、一部、外来の患者さんも含めて、ご自宅を訪問して必要な医療処置や看護を丁寧に提供しています。

02 最初の3カ月をしっかり支え地域の訪問看護へ引き継ぎます

 当ステーションの特徴は、退院間もない時期(約3カ月)の看護に特化していること。最初は病状が不安定で、ご家族も在宅療養に強い不安を抱えていらっしゃいます。その不安な時期に集中して訪問することによって、病院から在宅へのスムーズな移行をサポート。従来であれば、在宅療養を諦めていたような医療依存度の高い方にも、安心してご自宅に戻っていただいて、その後、状態が安定してきたら地域の訪問看護ステーションへ紹介する体制を整えています。

 訪問看護サービスの内容は、健康状態の観察、食事や排泄、入浴介助、リハビリテーション、服薬管理、在宅酸素などの医療機器の管理や褥瘡の処置、療養環境の整備、痛みのコントロール、主治医との連携や調整、急変時の対応など多岐にわたります。また、ご家族の相談に応えたり、介護方法をアドバイスしたりするなど、ご家族の支援にも力を注いでいます。

【COLMUN】患者さん一人一人に合わせた看護を提供しています

 訪問看護は、病院での看護と違って、患者さん一人一人に合わせたケアを提供できる良さがあります。お家の環境や生活スタイル、ご家族の状況などを把握して、必要な看護をタイミングよく提供し、患者さんが一番快適に過ごせるような療養環境を整えることが私たちの大きな役割だと考えています。

 訪問時に大事にしているのは、患者さんやご家族とのコミュニケーションをしっかりとること。患者さんがどんなことを望んでいらっしゃるか、ご家族は介護に疲れていないか、など。何気ない会話を通じて、療養生活のご希望や困りごとを見逃さないように注意して、少しでも長く、住み慣れたわが家で心地よく生活できるように支えています。




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