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【Care 治療支援のおはなし】放射線治療の看護

毎日の放射線治療に寄り添い、治療と日常生活の両立をサポートしています。

01 患者さんが安心して治療を受けられるよう支えます。

放射線治療の治療期間は症状や目的によってさまざまですが、一般的には、4〜7週間程度、毎日、通院していただくことになります。この間に中断してしまうと、治療効果に影響が出るため、できる限り完遂することが重要です。

看護師は、その治療期間中ずっと患者さんに寄り添う、一番身近なスタッフです。当院では、放射線治療について正しい知識を身につけた専属の看護師を配属。毎日の治療に寄り添うとともに、治療中の副作用や生活上の注意点などについてわかりやすく説明し、患者さんが効果的な治療を続けられるように支えています。

02 通院しやすいように、きめ細かく配慮しています。

放射線治療を受ける患者さんのためにとくに配慮しているのは、スケジュールの調整です。仕事を持っている方の場合、できる限り仕事と両立できる時間帯を設定。ご高齢の患者さんの場合、送迎するご家族の都合もよくお聞きして、無理なく通院できるようにスケジュールを調整しています。

また、副作用のケアにも力を注いでいます。治療中は放射線をあてる部位に皮膚の炎症が起きたり、咽頭部であれば口腔乾燥の症状が出たり、口内炎ができたりします。また、全身の症状として、だるさや疲労感、頭痛、食欲不振などが生じることもあります。 こうした場合、医師と相談し、薬を処方したり、副作用を軽減するための生活上の工夫を伝えるなどして、最後まで治療が続けられるようしっかり支えています。

【COLMUN】「もしも自分なら」という視点を常に持って。

放射線治療の看護で大切にしているのは、「もし自分だったら、自分の親だったら、どうしてほしか」という視点を持つことです。たとえば、乳がんの手術を終えて、放射線治療を受ける患者さんの場合、術後の精神的な不安や乳房の喪失感に配慮し、「もし自分だったら」と考えて、きめ細かく配慮するよう努めています。

また放射線治療は、末期がんを対象にしていた昔とは違い、前向きに生きるための治療でもあります。手術や抗がん剤治療を乗り越えたし、あとは放射線治療をやり遂げて、これから元気に生きていこう。そんな患者さんの気持ちを後押しできるように、私たちもできるだけ明るい雰囲気で接するようにいつも心がけています。




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