【Care 療養支援のおはなし】外来治療センター
いつもの暮らしを諦めず、生活のなかに治療を取り込み、がん治療を受ける方を支えます。
01 働きながら、子育てしながらがん治療を受ける。
外来治療センターは、外来に通院の上、治療をお受けいただくところです。治療だけに専念する入院治療に対して、外来治療の場合は、生活のなかに治療を取り込むという形になります。働きながら、社会参加しながら、あるいは、子育てをしながら治療を受けることができます。
患者さんの多くは、がんを患っている方です。がんの三大治療には手術・薬物療法・放射線療法がありますが、そのなかの薬物療法である抗がん剤による治療を、当センターは行っています。センターには、がん化学療法看護認定看護師がいて、患者さんが安全で確実な治療を受けられるよう支援しています。
02 その人らしさを大切に、治療を進める。
今日では、がん治療の選択肢が増えており、そのなかで抗がん剤治療を選ばれる方もいらっしゃいます。
抗がん剤治療というと、以前は全身の細胞に効くタイプの薬剤が主流でしたが、今では分子標的薬のように、特定の分子にだけ効く薬も誕生し、さまざまな副作用に注意が必要となってきました。副作用による苦痛をなるべく減らし、治療が継続できるように、お手伝いさせていただきます。
大切なのは、診療ガイドラインを守りながらも、患者さんの個別性にどう対応していくかということです。当センターではその人らしさを大切に、お一人お一人に寄り添う治療・看護を進めています。
【COLMUN】充分な理解と納得が大切。何度でも丁寧にお話しします。
排泄というデリケートなことに関わるストーマは、「これまでと同じように暮らせなくなる」という不安を持つ方がほとんどです。でも、決してそうではなく、排泄物の管理やケアを正しく行えば、手術前とほとんど同じ生活を送ることができます。
私たちは、ストーマケアを「尊厳に関わるケア」と心得ています。外来、入院中、退院後のストーマ外来(看護外来)において、プライバシーを守るのはもちろん、画一的ではなく、ご本人の生活背景をしっかりととらえ、充分な理解と納得をいただけるよう、何度でもお話をさせていただきます。また、ストーマ外来は、当院以外で造設された方でも、何かお困りのことがあれば、ぜひ一度、ご相談、ご利用いただければと思います。