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【Care 療養支援のおはなし】ストーマケア

人工肛門、人工膀胱の造設後でも正しい管理とケアで、術前とほとんど同じ生活を送れます。

01 ストーマとは人工肛門・人工膀胱のこと。

ストーマとは、腸や尿管をお腹の外に出して作った人工肛門・人工膀胱のことを言います。排泄は自分の意思でコントロールできませんが、いずれも専用のストーマ袋(ストーマ装具)をお腹に貼り、便や尿を肛門や尿道からではなく、ストーマからストーマ袋に排泄します。溜まった排泄物は、トイレなどに捨てます。ストーマが傷つかないようにケアする必要がありますが、適切なケアと管理で、日常生活はほとんど制限なく送ることができます。

02 新しい生活を見つめ伴走する皮膚・排泄ケア認定看護師。

ストーマが必要と医師が判断した後は、外来で主治医や認定看護師からストーマの造設、ストーマ装具やストーマケア、日常生活のことなどを丁寧にお伝えしています。その際に患者さんを支えるのが、皮膚・排泄ケア認定看護師です。

皮膚・排泄ケア認定看護師は、人工肛門・人工膀胱、ストーマに卓越した看護技術と知識を身につけた看護師です。ご本人が管理に最適な位置にストーマを造設できるように造設する位置へのマーキングも行うほか、ストーマケアの情報提供、皮膚の管理、装具の選択、日常生活のアドバイス、精神的サポートなど、さまざまな支援を行っています。

ストーマへの不安を抱く患者さんが、安心して新たな生活をお送りいただけるよう、いつも身近でサポートを行います。

【COLMUN】充分な理解と納得が大切。何度でも丁寧にお話しします。

排泄というデリケートなことに関わるストーマは、「これまでと同じように暮らせなくなる」という不安を持つ方がほとんどです。でも、決してそうではなく、排泄物の管理やケアを正しく行えば、手術前とほとんど同じ生活を送ることができます。

私たちは、ストーマケアを「尊厳に関わるケア」と心得ています。外来、入院中、退院後のストーマ外来(看護外来)において、プライバシーを守るのはもちろん、画一的ではなく、ご本人の生活背景をしっかりととらえ、充分な理解と納得をいただけるよう、何度でもお話をさせていただきます。また、ストーマ外来は、当院以外で造設された方でも、何かお困りのことがあれば、ぜひ一度、ご相談、ご利用いただければと思います。