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コロナ禍だからこそ重症化させない。

慢性疾患を早期発見・早期治療に繋げることで重症化を防ぐ。

コロナ禍で糖尿病の治療を中断した結果...。

血糖値400以上、体重減少、多尿・口渇・多飲の症状−。検査結果と目の前の患者の話を聞いて、西尾市民病院・内分泌内科医長の川久保充裕医師は、「うーん」と唸り声を漏らした。紹介状によると、この男性は5年ほど前に糖尿病を発症し、かかりつけ医のもとで食事・運動・薬物療法を続けてきたという。

最初の2年間はきちんと治療に励み、血糖値を正常な範囲にコントロールしていたが、やがて「もう大丈夫だろう」という本人の思い込みで、受診の頻度が減っていった。その流れに、新型コロナウイルス感染症の流行が追い打ちをかける。不要不急の病気は後回しという空気感や、感染への恐怖心から、治療を完全に止めてしまった。それから2年が経過。最近になって口の渇きや体重減少が気になり、かかりつけ医を受診したところ、血糖値の急激な上昇が見つかり、西尾市民病院に紹介されてきたのだ。

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