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【Cure 治療のおはなし】放射線治療

がん3大治療の一つ。手術療法、化学療法と組み合わせて、がんの治療効果を高めます。

01 技術の進歩がめざましい放射線治療。

がん細胞の多くは、正常な細胞に比べて放射線に弱い性質を持っています。この性質を利用して、がん細胞に放射線を照射するのが放射線治療です。放射線治療には、がんの根治をめざす治療のほか、がんによる痛みを緩和する治療、手術後の再発予防を目的とした治療などがあります。

昔は放射線治療というと末期がんに対する最後の治療法というイメージもありましたが、近年の技術の進歩はめざましく、放射線をがん病巣に集中させることにより、副作用を抑えながら、手術療法や化学療法に並ぶ高い治療効果を引き出すことができます。

02 高精度の照射で、がんの病巣を狙い撃ちにします。

当院では今春、高精度放射線治療装置〈トモセラピー〉を導入し、乳がんや肺がんなどの放射線治療に取り組んでいます。この装置の優れているところは、ピンポイントでがん病巣を狙い撃ちにできることです。周囲の正常組織をできる限り傷つけることなく治療できるので、副作用を軽減しながら治療効果を高めることが期待できます。

治療にあたっては、CT画像を基にがん細胞の位置や形を特定し、放射線を照射する角度や線量を決定。最大限の効果をめざして、最適な治療方法を綿密に計画します。なお、放射線治療は通常、外来で行います。たとえば25回照射する場合、週5回の通院を5週間、続けます。1回の照射時間は3〜10分ほどで、準備も含めて治療は15〜20分程度で終わります。

【Message】チーム全員で力を合わせ、患者さんを支えます。

当院では、放射線治療の専門医、診療放射線技師、看護師によるチームを組んで、患者さんに安心して治療を受けていただける体制を整えています。医師の役割は、最初の治療計画と患者さんの体調管理。治療中は定期的に診察し、副作用などに対応します。実際の照射は、〈放射線治療専門放射線技師〉〈放射線治療品質管理士〉の資格を持つエキスパートを中心にした診療放射線技師が担当。そして、放射線科専属の看護師が、患者さんやご家族が安心して治療を続けられるよう生活面から支えています。

チームのメンバーは常に情報共有し、チームワークも良好。患者さんが安心して放射線治療が受けられるよう、みんなの力を合わせて取り組んでいます。




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