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【Cure 病気・治療のおはなし】乳がん

女性が患うがんのなかで最も多い乳がん。「自分は大丈夫」と過信せず、乳がん検診を受けましょう。

01 乳がんをそのまま放置すると、他の臓器に転移していきます。

乳がんは、乳腺にできる悪性腫瘍です。乳腺は、母乳を作る「小葉」と、作られた母乳を運ぶ「乳管」に分かれています。乳がんの多くは乳管で発生する乳管がんで、小葉から発生する乳がんは小葉がんと呼ばれます。
がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっているものは「非浸潤がん」で、ステージ0に分類されます。乳管や小葉の外に浸潤した乳がんは「浸潤がん」で、進行度によってステージI〜IVに分類されます。乳腺の外に広がったがん細胞は、そのまま放置すると、リンパ管や血液の流れに乗って全身に運ばれ、他の臓器に転移していきます。

02 エコー検査と3Dマンモグラフィで小さな乳がんも発見できます。

乳がんの検査は、主に3つあります。まず、視触診。乳房を見て触って、しこりや皮膚の凹み、むくみなどがないかを確認します。次に、エコー検査。この検査では、しこりを見つけます。画像の形や濃度などを見て、がんの疑いが強いかどうか見ていきます。

3つ目は、3Dマンモグラフィ(乳房X線診断)撮影です。これは乳房の断層をスライスして撮影するもので、従来の2Dマンモグラフィでは見えなかった病変も見逃さず、精緻な検査データが得られるようになりました。とくに、エコーでは見えにくい石灰化(がん細胞の壊死などにより生じるもの)の発見に威力を発揮します。これらの検査でがんの疑いが濃い場合、組織を採取して顕微鏡で観察し、確定診断します。

【COLMUN】女性医師・スタッフによる「乳がんドック」を始めました。

当院では令和元年12月から「乳がんドック」を始めました。検査内容は、視触診、エコー、3Dマンモグラフィの3つ(※)。女性にとって乳房はデリケートな部分ですが、全員女性スタッフが対応するので安心です。
まず、女性医師が問診や視触診検査を担当。続いて、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の資格を持つ女性技師がエコー検査、3Dマンモグラフィを担当します。
なお、3Dマンモグラフィに更新し、従来より少ない痛みで撮影できるようになりました。
※エコー検査と、乳房X線診断検査のどちらかを選ぶこともできます。

乳がんドック
毎週火曜日 午前9時~
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