【Cure 検査・診断のおはなし】動脈硬化の検査
虚血性心臓病に繋がる動脈硬化。精度の高いCT検査、心臓ドックでリスクに対応します。
01 虚血性心臓病の多くは、動脈硬化によって発症します。
動脈硬化とは、年齢を重ねることによって動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりすることで、血液の流れが悪くなった状態を指します。
動脈硬化が心臓をとりまく血管に生じると、充分な酸素や栄養が心筋に送られなくなり、心筋梗塞や狭心症といった虚血性の心臓病を引き起こします。
つまり、動脈硬化が進むことで発症するのが、虚血性の心臓病です。これらの病気は、自覚症状がないまま進行し、ある日突然、発作に襲われることになります。動脈硬化の理由には、生活習慣に起因するケースが多く、日頃からの注意が何より大切です。
02 冠動脈の石灰化スコアで、将来のリスクも解ります。
動脈硬化を調べるには、血管年齢検査や運動負荷心電図を行います。そこで異常が見られた場合は、CTでの精密検査へと進みます。
動脈硬化に関して、CT検査は極めて有効です。なぜなら、動脈硬化とは、血管の中膜の部分にカルシウムが沈着し、血管が硬くなる石灰化です。この冠動脈の石灰化スコアを見ることにより、現在の動脈硬化の程度はいうまでもなく、心臓病に関わる将来的なリスク、すなわち、心臓病を発症する可能性まで知ることができます。
このCT検査の精度をさらに向上させるために、当院ではデュアルエナジーCTの導入を決定しました。この装置では、従来より少ない造影剤、短い時間で、より精密な画像を得ることが可能。万全の体制を整え、充実した検査を実現していきます。
【Message】将来のために、ぜひ心臓ドックをお受けください。
当院では「心臓ドック」を実施しています。このドックは、心臓病の可能性を調べる検査。心臓病の予兆である、動脈硬化の段階で可能性を見つけることができ、早期の予防に大きく役立ちます。「40歳以上」「肥満」「高血圧」「喫煙」「強いストレスを受けている」など心疾患リスクセルフチェック10項目があり、該当項目が多いほど、心疾患のリスクが高くなります。上記でご説明した「冠動脈石灰化スコア」を見るCT検査が含まれるコースもあり、動脈硬化の発見にも有効です。
●心臓ドック
毎週火曜日・金曜日(祝日および年末年始、第4火曜日を除く)
①午後1時30分 ②午後2時