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岐阜県総合医療センター

【NEWS & TOPICS】2台目ダヴィンチ導入・軽度認知障害・初期アルツハイマー病に対する新たな治療薬

岐阜県総合医療センターからの【NEWS&TOPICS】をご紹介します。

2台目ダヴィンチ導入で手術待機期間を短縮。

岐阜県総合医療センターでは、2024年12月末に2台目の手術支援ロボット〈ダヴィンチXi〉を導入し、2025年1月から本格稼働を開始しました。 従来の1台体制では、手術を希望される患者さんの増加に伴い、待機期間が長期化する課題がありましたが、2台体制にすることで、より多くの手術を効率的に実施できるようになりました。

ダヴィンチは、従来の腹腔鏡手術と比べ、より繊細で正確な動きが可能で、手ぶれ防止機能を備えているため、医師にとっても操作しやすいという特長があります。特に泌尿器科、外科、婦人科、胸部外科での活用が進んでおり、体への負担を抑えた手術や、術後の合併症リスクを軽減する治療が可能になりました。

今後も、地域の医療機関と連携しながら、より迅速で安全、かつ質の高い医療を提供してまいります。 連携医療機関の先生方には、手術待機期間の短縮により、患者さんをご紹介いただきやすくなりましたので、ぜひご相談ください。

軽度認知障害・初期アルツハイマー病に対する新たな治療薬に対応。

岐阜県総合医療センターでは、アルツハイマー病の新しい治療薬〈レカネマブ〉の投与を2024年4月から開始し、〈ドナネマブ〉も2025年内に導入予定です。 これらの薬は、認知症の原因とされる異常なタンパク質(アミロイドβ)を取り除き、病気の進行を抑える効果が期待されています。

対象となるのは軽度認知障害(MCI)や初期のアルツハイマー病の方で、認知機能テストやMRI、アミロイドPET検査などの詳しい検査が必要です。治療は点滴投与で、レカネマブは2週間に1回、ドナネマブは4週間に1回のスケジュールで行い、初回のみ1泊2日入院が必要ですが、その後は外来で継続できます(投与期間は18カ月まで)。

この薬は病気を治すものではありませんが、進行を遅らせることで、より長く日常生活を続けられる可能性があります。 早期治療が重要なため、もの忘れが気になる方は、かかりつけ医に相談のうえ、早めに受診をご検討ください。




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