【知っておきたい地域医療事情】小児救急医療拠点病院
今回の【知っておきたい地域医療事情】では、「小児救急医療拠点病院」についてご紹介します。
24時間365日、小児の重症患者さんに対応。地域を支える小児救急拠点病院。
小児の重症患者さんに迅速かつ適切な医療を提供。
小児救急医療拠点病院は、主に夜間や休日に入院を要する小児の重症患者さんに対して、医療を提供するために指定された病院です。岐阜県には、岐阜県総合医療センターを含む4つの拠点病院が設置され、各地域で小児救急医療の中核を担っています。当センターは、岐阜(瑞穂市を除く)と中濃圏域をカバーし、24時間365日、地域の小児患者さんに対する医療体制を整えています。
小児救急医療拠点病院の特徴は、小児科専門医や救急科専門医が24時間体制で常駐していることです。医師や看護師は、緊急性の高い急な病気やけがに対して迅速かつ的確に対応することが求められます。また、緊急時に応じた診療を行うため、トリアージシステムを導入し、より緊急度の高い患者さんを優先して診察します。
地域全体の医療機関と連携して小児の患者さんをサポート。
このように、小児救急医療拠点病院は、地域の小児医療の要として、緊急時に対応する医療施設であると同時に、地域全体の医療機関と連携して小児の患者さんをサポートする役割を果たしています。また、地域の医療従事者の教育や研修の場としても機能しており、次世代の医療専門家を育成するために重要な役割を担っています。
地域住民にとって、小児救急医療拠点病院は単なる医療施設にとどまらず、子どもたちの健康と安全を守るための重要な拠点となっています。これにより、保護者やご家族も安心して医療を受けることができる環境が整えられ、地域全体で子どもたちの命を守る体制が構築されています。
岐阜県総合医療センターでは?
岐阜県の小児医療を支える砦として、総合的かつ専門的に対応。
岐阜県総合医療センターでは、小児科をはじめとする多くの専門診療科が連携し、地域の小児救急医療を支えています。小児循環器内科や新生児内科、小児外科、小児心臓外科、小児脳神経外科など、幅広い診療科が揃い、総合的な医療提供が可能です。また、小児集中治療室(PICU)や新生児集中治療室(NICU)などの専門施設を備え、重症患者さんに迅速に対応しています。さらに、岐阜県唯一の総合周産期母子医療センターとして、新生児医療にも力を注ぎ、周産期医療機関と密接に連携しています。
また、児童虐待防止医療ネットワークの拠点として、児童虐待への対応や教育研修にも積極的に取り組んでいます。地域の医療機関とも緊密に連携し、小児の重症患者さんにも幅広く対応できる体制を整えています。患者さんやご家族には、いつでも安心して受診していただけるよう最善を尽くしていますので、お困りの際は遠慮なく当センターにご相談ください。
小児医療センター長 小児科部長
今村 淳
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