岐阜県総合医療センター
患者さんの命を救うためにRRSを導入しています。
患者さんの急変の前兆に気づき、迅速に対応しています。
病院で患者さんが急変して心停止に陥ったとき、「コードブルー」などの館内放送が流れることをご存じの方も多いと思います。これは、院内の医師や看護師を集め、救命措置にあたるための緊急サインです。
今回、ご紹介するRRS(Rapid Response System:院内迅速対応システム)は、コードブルーに至る前に急変の兆しを察知し、命を救う取り組みです。たとえば、入院患者さんのバイタルサイン(心拍数・呼吸数・血圧・体温)に気になる異常が見られた場合、病棟から救命救急センターへ連絡。救急看護に熟練した看護師が患者さんの状態を正しく判断し、必要に応じて循環器内科や脳神経外科などの専門医に繋ぎ、適切な医療を提供します。
当院では2年前(令和2年)からRRSを導入し、院内での普及に力を注いできました。RRSの目的は、急変リスクの高い患者さんをケアする病棟看護師を支えることにあります。いつでも気軽に相談できる体制を整えることにより、看護師の精神的な負担の軽減に繋がっています。なお、令和4年度診療報酬改定により、RRSの取り組みが評価されることになりました。これを機に、私たちも一層、RRSを進化させていこうと意気込んでいます。
副院長兼救命救急センター長
豊田 泉
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