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【私たちの療養支援】ファミリーサポート会議

リスクを抱える妊産婦さん、胎児、ご家族に、より早期からの支援開始をめざしています。

01 多職種間で情報共有し、支援に向けて、専門的視点でディスカッション。

当院では、多職種による「ファミリーサポート会議」を設置しています。会議の目的は、何らかのリスクを抱える妊産婦さん、お子さん、そのご家族の方々に対し、より早期に支援を開始するための職種間による情報共有です。

メンバーは、産科・新生児科・小児科の外来診療、入院病棟、集中治療に関わる医師や看護師をはじめ、医療ソーシャルワーカー(MSW)、公認心理師など。それぞれ一つのケースに対して、月1回、現在、どういう体制で治療やケアを行っているかを提示し合い、その内容を各職種が確認するとともに、専門的視点での意見をもとに、ディスカッションを行っています。

02 少しでも早い段階から支援を提供するサポート体制を強化。

前述の「何らかのリスク」とは、妊娠中の出血、胎児の疾患、あるいは、高齢出産、早産の危険性などを指し、それらに伴う精神的、社会的、経済的な問題なども含みます。

こうしたリスクは、当院への受診、また、地域の医療機関からの紹介受診、妊婦健診などを通して、妊娠初期の段階で明らかになります。もちろん、一つひとつには、各専門分野のスタッフが対応していますが、あらかじめ関わるスタッフ全員が、同じ情報を把握することで、少しでも早い段階から支援策(治療、ケア、公的サービス活用など)を講じることが可能となります。

今後も、本会議を有効活用し、サポート体制強化に力を注いでいきます。

【Message】〈家族の幸せ〉を願って知恵を出し合い、安全で優しい出産を支援。

私たちが、周産期医療を行う上で究極の目標としているのは、〈家族の幸せ〉を考えることです。ファミリーサポート会議は、その目標をこれまで以上に実現していきたいという願いを込めて発足したもので、当院の公認心理師が名付け親となりました。

出産は、家族が増えるという大切な瞬間であり、家族の新たな出発点とも言えます。赤ちゃん、妊産婦さんにとって優しい出産体験は、お子さんの育ちと家族形成になくてはならないものです。妊産婦さんやご家族が抱える多様な課題に丁寧に向き合い、多職種で課題解決に向けての手段を検討しています。

妊産婦さんにとって安全で優しい出産を守り、寄り添って支援をするという気持ちで頑張っています。