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  • 循環器

「心房細動」を治療して脳梗塞を防ごう。

もしも心房細動が疑われたら、詳しい検査を行い、治療法を検討します。岐阜県総合医療センターでは、専門外来「不整脈科」を開設し、的確な検査・診断を行うとともに、循環器内科のチーム医療により、さまざまな治療を行っています。

「心房細動」の検査方法は?

心房細動は、動悸や息切れなどの症状から自分で気づく場合もありますが、ほとんどは自覚症状がありません。そのため、60歳を過ぎたら定期的に健康診断を受けて、心房細動をはじめとする心臓の病気の有無をチェックすることが大切です。

心房細動が疑われる場合、下記のような検査を行います。

■心電図検査
心臓の中を流れる電気刺激を感知して記録します。心房細動の状態が長時間続く「持続性心房細動」は、この検査で見つけられます。心房細動の状態が時々しか起こらない「発作性心房細動」の場合、24時間ホルター心電図検査を行い、長時間にわたり心電図を記録して異常を見つけます。

■心エコー検査
心電図検査で脈の乱れが見つかったら、心エコー検査を行います。これは、胸に超音波をあて、心臓の動き、血液の流れなどを見る検査です。

「心房細動」の薬物療法とは・・・?

心房細動の治療の基本は、薬物療法です。治療薬には大きく分けて、血液が固まるのを防ぐ「抗凝固薬」と、不整脈を軽減する「抗不整脈薬」があります。

さらに抗不整脈薬には、心拍数を正常に調節する薬や、心房細動を停止させたり、発症を抑制させる薬があります。ただし、これらの抗不整脈薬を使うのは、不整脈の症状が強くて、日常生活に支障がある場合のみです。

カテーテルを用いた治療法とは・・・?

心房細動を根本的に治す治療法として、近年は「カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)」が確立されています。これは、不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生箇所を焼灼(しょうしゃく:焼くこと)する治療法です。

カテーテルという細い管を太ももの付け根から血管を通じて心臓に挿入し、心房細動のきっかけとなる刺激を発生させる肺静脈周囲を電気的に隔離します。外科的な手術のように胸を開く必要がないので、体への負担が少ない利点があります。

先進のカテーテルアブレーションを実践。

岐阜県総合医療センターでは、新しい技術と機器を積極的に導入し、カテーテルアブレーションの安全性と有効性を高めています。

持続性心房細動に対しては、主に「高周波アブレーション」を行います。カテーテルの先端から高周波電流を流して心筋組織を焼灼。点の焼灼を連続的につなげて、肺静脈隔離を行います。一方、発作性心房細動に対しては、「冷凍凝固バルーンアブレーション」という新しい手法を取り入れています。これは、バルーンを肺静脈の入り口に密着させ、肺静脈を液体窒素で冷却することで低温やけどをつくって治療するもの。1回の冷却で肺静脈を隔離でき、治療時間を短縮できるようになりました。

どちらの治療においても、治療中は必ず、心臓の異常な電気回路を3次元の地図で示す「3Dマッピングシステム」を使用し、手技の精度を高めています。


参考文献・出典
不整脈ドットコム
心房細動週間
心房細動ドットコム

画像提供:PIXTA