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【私たちの治療】脳腫瘍治療(手術・放射線治療)

脳腫瘍の数や形、患者さんの状態に応じて最も効果的な治療計画を立てています。

01 多様な種類のある脳腫瘍。良性の腫瘍の多くは手術で治癒が期待できる。

脳腫瘍は頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称です。脳腫瘍には多様な種類がありますが、大きくわけると、脳の細胞や脳を包む膜などに発生する〈原発性脳腫瘍〉と、他の臓器のがんが脳に転移した〈転移性脳腫瘍〉があります。このうち原発性脳腫瘍は、さらに良性と悪性腫瘍に分類されます。

脳腫瘍の治療の基本は、手術・放射線治療・薬物療法。腫瘍の種類や状態によって、適切な治療戦略を立てていきます。良性の脳腫瘍は手術で切除できるものが多く、脳の機能を温存しながら、できる限り腫瘍を除去し、完全に摘出できれば治癒が期待できます。また、良性でも脳の奥深くに腫瘍がある場合などは、手術後に放射線治療や薬物療法を組み合わせます。

02 悪性の脳腫瘍に対しては手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせる。

原発性脳腫瘍の悪性腫瘍や転移性脳腫瘍(悪性)に対しては、手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせた治療法を検討します。また、放射線治療を単独で行う場合もあります。

放射線治療は高エネルギーの放射線を照射して、腫瘍にダメージを与える治療法です。脳腫瘍の放射線治療にはさまざまな方法や装置がありますが、治療法は大きくわけると、少ない量の放射線を脳全体に繰り返し照射する〈通常分割照射〉、患部に放射線をピンポイントで照射する〈定位放射線照射〉があります。定位放射線照射のメリットは、病変に集中して照射するため、周囲の正常組織への被ばくを極力抑えることができるところで、主に転移性脳腫瘍の治療に用いられます。

【Message】患者さんに負担の少ないサイバーナイフを用いた定位放射線治療を開始します。

日々、進歩する脳腫瘍の治療。なかでも放射線治療の進化はめざましく、次々と新しい治療装置や治療方法が開発されています。当センターにおいても、この4月からサイバーナイフ(定位放射線治療専用の装置)を用いた治療を行っていきます。

サイバーナイフは放射線の照射回数が少なく、副作用も少なく抑えられます。また、照射時は従来の頭部固定とは違い、メッシュ状のマスクで顔全体を覆うことで頭部を固定するので、苦痛なく治療を受けていただけると思います。当センターではこれからも患者さんに負担の少ない医療技術を積極的に取り入れ、最大の治療効果を上げるよう努力していきます。




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