Beyondキャンペーン
病院の〈知識〉を生活者の〈知恵〉へ
大腸がん治療の高度化をめざして

大腸がん治療の地域拠点病院として、求められる治療法をすべて用意する。
大腸がんに対するロボット支援手術。
秋晴れの爽やかなある日、岐阜県総合医療センターの消化器外科を訪れると、数日後に行う大腸がんに対するロボット支援手術に向けてカンファレンスが開かれていた。
担当医は、消化器外科部長・外科主任医長の田中千弘と、外科医長の岩田至紀医師である。田中はロボット支援直腸/結腸手術プロクター(指導医)の資格を持ち、同院において大腸がんのロボット支援手術をリードする存在だ。
今回の手術では、田中が指導医、岩田が執刀医として参加する。詳細な手順を確認するために、2人は病巣の画像を見ながら、注意すべきポイントについて話し合った。ロボット支援手術は、腹腔鏡手術(腹部に数カ所穴をあけ、特殊なカメラ、鉗子などを入れて行う手術)にロボット機能を組み合わせて発展させた術式。多関節のロボットアームで手ぶれのない細密な動きが可能になることから、高精度な手術を実現するところが高く評価されている。
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