救急外来
今回の【地域医療の豆知識】では、「救急外来」についてご紹介します。
24時間365日稼働し、病気や怪我などで緊急事態にある方に、応急的な診察、処置を行います。
救急外来とは、医療機関が原則として診療時間外(休日や夜間)に、突然身体の不調が生じた方や、前々からの病気が急に悪くなった患者さんの診療を行う場です。つまり、急いで治療をしないと命にも関わるという、緊急事態にある方への対応を果たすことが第一の役割となります。
診療を受ける方が緊急事態かどうかは、医師や看護師などが、専門的な立場で判断していきます。その場合、ご本人の自覚症状や、付き添いの方の印象とは異なることがあります。そのため、緊急性の高い方が来た場合、診療の順番が替わることもあります。
なお、救急外来は24時間365日稼働し、緊急処置や検査の実施、必要に応じて、緊急手術の手配や経過観察での入院などに対応しますが、あくまでも緊急時のための診療機能です。そのため緊急性の低い方は、応急的な診察と処置を受けた後は帰宅し、根本的な検査・治療は、後日、通常の外来診療で受けることになります。
看護師の準備力、先回り力を磨き、命を守る最大限の努力を続けています。
当院は、救急告示医療機関として、救急搬送された、また、独歩来院された傷病者の方々に対応しています。
救急外来の第一の使命は、命を繋ぎ止めることです。当院の救急外来では若い研修医が多いため、私を含め2名の救急看護認定看護師や、キャリアを積んだ救急外来看護師は、いかに研修医をサポートするかが重要となります。医師の指示待ちではなく、医師への提案も含め、命を見つめた緊急対応に全力を注いでいます。
そのために必要なのは、看護師自身の準備力と先回り力です。これを向上させるため、私はこれまで救急外来の看護師、そして、病棟看護師を対象に、蘇生術の指導を行ってきました。現在では、心肺停止に陥る前に、患者さんの急変の兆候に、いかに早く気づくかといった視点の研修、加えて、研修後のブラッシュアップとして、急変対応の研修なども実施し、二次救急病院としての責務を果たせるよう努力を重ねています。
市民の皆さまにお願いがあります。ご自身が、また、ご家族が、どうも様子がおかしいと思われたときは、決して我慢せず当院救急外来にお越しください。ほんの少しの時間の差で、治療や予後に影響を与えます。
救急外来でお会いしないのが一番良いことですが、私たちはいつもここにいて、皆さまの命を守る最大限の準備をしています。
【西尾市民病院 救急外来 相沢 努(救急看護認定看護師)】
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