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〒470-022 愛知県みよし市三好町八和田山15番地
TEL:0561-33-3300
みよし市民病院

【地域医療を知ろう】地域医療構想

これからの社会を見つめ、変化する医療ニーズに対応する地域ごとの医療提供体制を創造。

地域特性に応じ、医療機関の機能を分化し、役割分担を明確にする。

地域医療構想とは、団塊の世代が75歳以上になる2025年を見据えた医療施策です。伸び続ける超高齢化や労働人口の減少などによる医療ニーズへの変化、これに対応した効率的な医療体制を整えるために制度化されました。

但し、医療ニーズは地域によって異なります。また、高齢者人口の増減、介護度別の人数などでも、必要な病床の種類(医療機能)・数は変わります。そのため、地域医療構想においては、各地域の人口推計をもとに、必要な医療機能や病床数を推定。地域の医療機関それぞれの機能分化、すなわち、各医療機関の役割分担を明確にするなど、地域特性に応じた進め方の検討から始められています。

コロナ禍にあっても、効率的な医療提供をめざし、2025年以降も推進する。

地域医療構想は、2017年3月には、全都道府県で2025年の必要病床数などが策定されました。2019年1月からは、公立・公的病院から先行して検討され、医療機関の統廃合など再編が行われた事例もありました。

その後の進捗は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に影響を受けています。各医療機関が協議する地域医療構想調整会議の開催も、地域によっては開催できないこともありましたが、コロナ禍の影響が軽減した現在は活発化してきています。

人口構造が変わりゆく日本の社会。地域の事情に適応した効率的な医療提供をめざし、地域医療構想の推進は、2025年以降も進められていきます。

【Message】地域包括ケア病床を増床し、回復期機能を強化。

みよし市民病院がある西三河北部医療圏は、各医療機関の病床の種類(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)が分かれ、地域での役割分担は従前よりできています。ただ、医療ニーズを見ると、回復期病床の拡充が必要とされていました。

そこにおいて当院は、急性期・回復期(地域包括ケア病床も含む)・慢性期病床を持ち、高度急性期病院の後方支援病院として自らを位置づけてきました。その上で、2023年11月からは、地域包括ケア病床を24床から34床に増床。回復期により注力するスタンスを強化しています。

現在では、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリの実施、地域包括支援センターの併設など、急性期から在宅復帰、療養支援、さらには介護・福祉までも視野に置き、地域医療への貢献を果たしています。

院長
伊藤 治




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