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【療養支援のおはなし】地域包括ケア病床のケア

今回の「Care療養支援のおはなし」は「地域包括ケア病床のケア」についてご紹介します。

患者さんやご家族のご希望に沿うよう、退院後の生活指導、 退院調整を進めていきます。

ケアを担当する病棟看護師は、多職種チームの調整役として、円滑なサポートを実現します。

地域包括ケア病床は、患者さんの在宅復帰を支援するところ。主治医をはじめ、リハビリスタッフ、病棟看護師、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士など、多職種がチームを組み、多様なアプローチで患者さんを支えます。

患者さんに最も身近な存在として、療養のお世話を担当するのが病棟看護師です。日常的には各スタッフと連携し、介護連携会議や介護認定調査の場では、患者さんの現状を正確に提供するなど、全スタッフの調整役を担っています。このようにして、患者さんへのスムーズなサポート実現に力を注いでいます。

退院後、介護を担うご家族に、栄養・排泄・吸痰・褥瘡などを指導。退院後は訪問を実施。

患者さんがご自宅に戻られた後、ご家族が介護を担うことになります。ご家族が困らないように、入院中に栄養、排泄、吸痰、褥瘡について指導を行い、ご家族の希望にできる限り沿うよう努めます。希望に沿えない場合は、個別カンファレンスで解決策を話し合います。

ケア計画はその内容に基づいて作成され、計画内容を含むさまざまな情報を、タイムリーに多職種で共有し、活用できるように、当院独自の共有シートの構築にも取り組んでいます。

さらに、患者さんがご自宅に戻られた際には、病棟看護師が訪問し、退院後の生活で困ったことがないかを確認します。その情報を次の患者さんのケア改善に役立てるため、病棟全体でのコミュニケーションを深め、地域の介護事業者の皆さんとの情報交換にも努めています。

【Message】スピード感を持って、より良い退院に繋げていきます。

地域包括病床の入院期間は約40日(最長60日)を目安としており、早期から退院に向けて、患者さんやご家族の意見やリハビリテーションの進捗を迅速に把握するよう努めています。

一般病床に比べて長期の入院となるため、患者さんの日々にメリハリを持たせることが重要です。特に認知症をお持ちの方には、車いすでテレビを見たり、塗り絵をしたりして、できるだけ離床する時間を確保しています。

コロナ禍では面会ができず、患者さんの変化に戸惑うご家族も多くいましたが、現在は段階的に面会制限が緩和され、患者さんやご家族とのコミュニケーションが増え、より良い退院に繋がっています。




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