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〒470-022 愛知県みよし市三好町八和田山15番地
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  • 療養生活

【Care療養支援のおはなし】地域包括支援センター

今回の「Care療養支援のおはなし」は「地域包括支援センター」についてご紹介します。

高齢者の総合相談窓口として、介護保険や公的サービスなど、さまざまな支援に繋ぎます。

福祉、医療、介護など、総合的な視点で支援を実施。

みよし市には、高齢者やそのご家族を、福祉、医療、介護などの面から総合的に支援する地域包括支援センターが、市内に4カ所あります。そのなかの一つ「みなよし地域包括支援センター」は、みよし市民病院内にあり、病院に勤務していた経験豊富な看護師が、開設時より所長を務めています。

当センターは、ひとことで言うと、高齢者の総合相談窓口です。例えば、介護相談の受け付け、介護サービスの申請代行、他のサービスのご提案など。介護保険外のご相談は、みよし市役所長寿介護課と連携し、該当する機関への連絡などを担っています。

地域の方々とも手を繋ぎ、認知症の不安にも対応します。

実際のご相談には、「入院する前の生活に戻れるだろうか?」「認知症が心配」といったお声が多々あります。そうした場合は介護保険の範疇か、市のサービスかを考えるとともに、その方が住む地域の民生委員や近所の方、友人などを集め情報共有や協力できることを話し合い、地域全体でその方を支えていくことを目的とした会議「ささえ愛会議」を開催するなど、安心して生活できるようさまざまな方法を考えていきます。

特に認知症に対しては、みよし市には、認知症初期集中支援チームがあります。これは認知機能の低下が気になる人、その家族、あるいは、地域の人からのご相談に対して、必要に応じて専門職で編成するチームが、家庭訪問を行うなど支援を行うもの。本チームにしっかりと繋ぎ、予防も含め、必要なサービスや制度を適切に活用できるようサポートします。認知症が少しでも気になったら、当センターにご相談ください。

【Message】人生の最終段階を見つめた取り組みも進めています。

当センターは、病院内にあることを強みに、対象となる方の病状などを正確に理解した上で、ご相談に乗ります。

とはいえ、当センターは市役所長寿介護課のセクションの一つ。市役所管理の個人情報と、病院からの情報を混同させず、慎重を期しての対応を行っています。

そうしたなかで、みよし市でも、みよし市民病院でも力を注いでいるのが、「人生会議(ACP=アドバンス・ケア・プランニング)」の普及です。これは、人生の最終段階に、自分がどのような医療やケアを望むかを、前もって考え、家族や信頼できる人たちと話し合う取り組みです。

目的は、ご本人が望む形で最期を迎えられるようにすること。最後まで自分らしく生きるために、皆さんもぜひ考えていただけたらと思います。