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【Cure検査のおはなし】新型コロナウイルス感染症の検査

今回の「Cure検査のおはなし」は「新型コロナウイルス感染症の検査」についてご紹介します。

確実な診断のベースとして、3種の検査法で、的確に、迅速に、結果を出しています。

それぞれの特長を活かして、検査法を使い分ける。

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)では、体調がおかしい、心配だと思ったとき、すぐに検査を受けることが大切です。感染したかどうかは、体内に入ったウイルスの遺伝子や、ウイルスの特徴的なたんぱく質(抗原)の有無などを調べることでわかります。

●抗原定性検査
コロナ抗原があるかないかを調べる検査。専用の装置が必要なく、30分程度で結果が出ますが、検出感度が他の検査法に比べ低く、ウイルス量が少ないと検出できないため、発熱等の症状がある人の判定に有用です。

●核酸検出検査(PCRなど)
ウイルスの遺伝子の一部を、人工的に増幅させて検出する検査。検体の前処理や増幅等のため、結果が出るには1時間から2時間程度かかります。

●抗原定量検査
コロナ抗原がどれだけあるかを専用の装置で測定する検査。検査時間は60分程度で、検査感度は核酸検出検査と同等に高く、無症状の人、濃厚接触者となった人の診断にも有用です。空港の検疫などでも広く活用されています。

これらの検査を、当院は、令和2年10月から段階的に導入してきました。それぞれの特長を活かし、受診者の状況に応じて使い分け、確実な判定に繋げています。

ドライブスルー方式で、迅速に検査を実施。

当院は、ドライブスルー方式の検査を行っています。発熱などの症状のある方は、発熱外来を受診していただき、検査が必要となれば、車中で検査を受けていただきます。車でない方は、発熱外来の待合いにご案内します。一般の外来受診者と接触しないように分け、感染リスクを抑えています。まずは電話にてお問い合わせください。

【Message】コロナをはじめ、あらゆる病気の診断を支えています。

当院の検査課は、患者さんから採取した検体を扱う検体検査、心電図や心臓超音波など、患者さんに直に接して行う生理機能検査の2室で構成。これに加え、コロナ専用の特別検査室を設け、現在は3室となり、7名の臨床検査技師が勤務しています。私たち臨床検査技師から見ると、社会に出回り始めたコロナの「迅速検査キット(抗原定性検査)」は、少し気になるところ。検体採取、抽出、点着、そして、結果判定を、一般の方でもできるというものですが、正しい操作で行わないと、判定を間違ってしまう可能性もあるからです。万全を期すために、やはり検査は病院で受けていただきたいと思います。患者さんと会う機会が少ない私たちですが、正確・確実な診断を支えるという使命を胸に、日々、検査技術の向上に邁進しています。