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【Cureリハビリテーションのおはなし】地域包括ケア病床のリハビリテーション

今回の「Cureリハビリテーションのおはなし」は「地域包括ケア病床のリハビリテーション」についてご紹介します。

ご本人が「できる部分を高め」、「足りない部分を補い」、在宅復帰を支援します。

対象疾患を問わず、40日を目安に、経過観察、機能訓練を実施していきます。

地域包括ケア病床とは、在宅復帰を支援するための病床です。対象は、入院治療を行い病状は安定したものの、退院に向けてもう少し経過観察が必要な方、また、在宅復帰に向けて身体の機能訓練(リハビリ)や生活環境整備が必要な方、そして、自宅や施設で療養中に、状態が一時的に悪くなり入院が必要になった方(介護者の介護疲れを軽減するレスパイト入院を含む)です。

対象となる疾患は問いません。入院日数の目安は40日で、最長は60日まで。主治医・リハビリスタッフ・看護師らがチームとなり、在宅復帰支援計画をもとに支援を行っていきます。

在宅での普段の生活を想定し、動作や身体能力、体力の向上を図ります。

地域包括ケア病床での機能訓練は、単なるADL(日常生活動作)の向上ではなく、ご本人でできる能力をどれだけ高められるか、そして、足りない部分をどうやって補っていくかに力点を置き、リハビリスタッフが訓練を行います。具体的には、院内に設備を整備し、トイレまで歩いて行き用をたす、入浴する、また、必要に応じて、屋外での歩行訓練など。普段の生活において、必要な動作や身体能力、また、体力の向上を図っていきます。

そのうえで、足りない部分をカバーするために、ご家族の支援内容と方法を、ご家族に丁寧にご説明したり、あるいは、有効な介護サービスの活用を考えるなど、患者さんが在宅に戻ったときに、その方らしく生活できる身体と環境を整え、より早い退院をめざしていきます。

【Message】大切なのは患者さんご本人の気持ち。そのための支援です。

機能訓練を行う際、私が大切にしているのは、患者さんがご自分の状況をどう感じて、どう思い、そして、どうしたいのかというところです。その点については、患者さんと折に触れお話をするように努めています。そして、ご自身の状況を前向きに捉えていただけるよう、機能訓練によって少しでも改善した点はきちんとお伝えし、自信を持って以降の訓練に臨んでいただけるよう配慮をしています。

また、患者さんの現状とご家族の希望とに、ギャップが生じるケースは多々ありますが、ご家族には、一番つらいのは患者さんであることへの理解を求め、サポートを得られるよう、丁寧なコミュニケーションを重ねています。

患者さんは、遠慮することなく、ご自分の思いを私たちにお伝えください。




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