【Cure病気のおはなし】仙腸関節外来
今回の「Cure病気のおはなし」は「仙腸関節外来」についてご紹介します。
仙腸関節外来を開始。痛み、しびれ、自律神経の不調でお困りのとき、まずは受診を。
仙腸関節の障害が起こると、腰、股関節、肩、目、頭など体中に影響が出てきます。
仙腸関節とは、骨盤の奥にある仙骨と腸骨を繋ぐ関節です。周りに筋肉がないため、一般的には動かない関節とされてきましたが、そうではありません。腸骨の先端が正常であれば、足の動きと背骨の動きで、2cm程度、関節の〈遊び〉の範囲内で動きます。
仙腸関節の正常な動きが小さくなると、体中の関節の遊びが連動して小さくなり、痛みが出ます。腰痛をはじめ、股関節痛、膝関節痛、肩や目の奥の痛み、頭痛など。患者さんのなかには、しびれ、脚がむずむずする、灼熱感、冷感を訴える方もいます。
体のさまざまなところが痛いときは、仙腸関節の障害が原因かもしれません。
関節運動学的アプローチで、体中の関節の遊びを正常化。さまざまな症状を改善します。
仙腸関節外来では、仙腸関節の動きを治療することで、体中の関節の遊びを正常化させます。具体的には、触診により腸骨が動くかどうか、また、どちらの方向に滑るのかなどを確認。その後、関節を引き伸ばし調整します。これは簡単に言うと、関節のなかにある4つのセンサーをリセットするもの。関節運動学的アプローチといい、実際には、0.5㎜~1.0㎜の微細な動きを加え、関節の働きを調整することで、痛みなどのさまざまな症状を改善できます。
治療後は一時的に痛みが強くなることがありますが、その後、軽くなります。通常は、約2週間後に2回めの治療を行います。
【Message】毎週水・木の午後、外来で皆さんの健康づくりに貢献します。
仙腸関節という言葉を、初めて聞いた方は多いのではないでしょうか。そもそも仙骨は体の中央に位置する、とても大事な骨です。仙骨の上に腰椎、胸椎、頚椎、頭蓋骨が乗っていて、横には腸骨(骨盤)があり、股関節があります。仙腸関節の障害によって、体のさまざまなところに、痛みやしびれが出ます。
私は、これまで近隣の総合病院で、脳神経外科の専門医として長年勤務していました。元々、みよし市に在住しており、かねてより、みよし市民病院の力になりたいと思い続け、それが実現しました。痛みやしびれは不快で生活の質を大きく落とします。仙腸関節外来を通して、みよし市の皆さんの健康的な生活づくりに貢献したいと思います。どんなことでもご相談ください。