Beyondキャンペーン
病院の〈知識〉を生活者の〈知恵〉へ
【LINKED plus 病院を知ろう】「食」は生きる原点。その大切さを伝えたい。
入院・外来患者の治療効果を栄養面からサポートしていく。
患者個々の状態に合わせ 適切な栄養を提供する。
夏の盛り、みよし市民病院の栄養課を訪ねると、テーブルに数種類のプリンが並べられ、検食会が行われていた。「これは舌触りがなめらかで食べやすそう」「こちらは味が濃いめで、好き嫌いがあるかもしれない」「1カップの量とカロリーはどうかな」。集まった3名の管理栄養士はそれぞれ意見を述べ合い、どのプリンが最も適しているか検討した。
管理栄養士の吉川はこの検食会の目的について次のように説明する。「当院では、どうしても食べられなくなった患者さんの個別対応食として、プリンやゼリー、アイスクリーム、ヨーグルト、ジュースなどをお出ししています。何も食べられなかった方がおいしそうな笑顔を見せてくださることもあり、これをきっかけに徐々に食欲を取り戻すこともあるので、個別対応食はとても有効なんです。今回は購入していたプリンが廃番になったので、新しい商品について検討しました」。