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【Cure病気のおはなし】白内障

今回の「Cure病気のおはなし」は「白内障」についてご紹介します。

目の中の水晶体が濁る病気。濁りを取り除き、眼内レンズに取り換える手術治療があります。

物がかすむ、まぶしいなどの症状が現れたら、加齢による「白内障」かもしれません。

目の中には、水晶体といってカメラのレンズの役割をしている、透明な器官があります。この水晶体が、擦りガラスのように濁る病気が「白内障」です。

白内障を発症、つまり水晶体が濁ると光の通りが悪くなり、物がかすんで二重に見える、まぶしく見える、視界がぼやけるといった症状が起こり、進行すると水晶体全体が濁っていき、視力の低下や、なかには失明することもあります。

水晶体が濁るのは、加齢により水晶体のたんぱく質が異常変質するためです。従って、年齢が高くなると白内障の罹患率は増加し、70~80歳代では、誰もが発症する可能性のある老化現象ともいえます。

手術時間は15~30分程度。患者さんの安心・安全のため、1泊2日の入院治療を実施。

白内障は、眼鏡やコンタクトレンズで矯正することはできず、回復を望む場合は、手術治療となります。点眼液はありますが、これは進行を少しでも遅らせる範囲に留まります。

治療に先立つ診断では、視力検査をはじめ、角膜屈折力、眼圧検査、眼底検査、眼軸長検査など各種の検査を行い、病型と程度、見え方、白内障以外の目の病気の有無を確認する検査などを行います。

手術内容は、簡単に言うと、水晶体内部の濁りを取り除き、眼内レンズという人工のレンズに替え、光を通りやすくするというものです。時間は、15~30分程度。全身麻酔ではなく、点眼の痛み止めを使用しますが、痛みを訴える人はほぼいません。

なお、この手術は日帰りで行う医療機関もありますが、当院は患者さんの安心感、そして、術後管理、安全を考え、1泊2日の入院治療で行っています。

【Message】小さなことでも継続させることが何より大切です。

糖尿病は、それまでの生活習慣がもとになって引き起こされる病気です。長い年月を経てのことですから、血糖値はもちろん、腎機能、膵機能、あるいは、蛋白尿、高血圧など、その方の身体を総合的にきちんと見つめて、治療を行っています。
大切にしているのは、ご本人の生活背景を正確に知ること。高齢のご夫婦暮らしなのか、働き世代の場合はどんな仕事環境かなど詳しくお伺いします。自己管理が何より大切な病気ですから、患者さんの生活を考慮しなければ、どんな目標を立てても実現できません。小さなことでも生活に合わせ、継続的にコントロールできるよう、また、ご自分の病気の状況を、正しく把握していただくことにも力を注ぎ、患者さんとともに歩んでいく診療を心がけています。