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更新日:2022年6月30日 53PV
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食物経口負荷試験とは? 小児アレルギーの原因を検査する3つの方法

発信者
  • 岐阜県総合医療センター 小児療育内科
執筆者
  • 金子英雄
  • 岐阜県総合医療センター 小児療育内科・部長 重症心身障がい児施設すこやか・施設長

キーワード

小児アレルギーは、免疫機能が未熟な子どもがなりやすい食物アレルギーや気管支喘息などのアレルギー反応を主な原因とする疾患のことです。小児アレルギーの治療は「食物経口負荷試験」「血液検査」「皮膚検査」を行い、アレルギー反応を起こす原因物質を特定し、その物質を自身の生活環境から除去することが大切です。
今回は小児アレルギーの検査方法、食物経口負荷試験・血液検査・皮膚検査について解説していきます。

小児アレルギーの原因物質を検査する3つの方法

小児アレルギーは、大人になるにつれ自然と治癒することが多い病気ですが、まだ身体の免疫機能が成熟していない間は、呼吸困難やアナフィラキシーショックなどの重篤な症状が現れる恐れもあります。そういったアレルギー症状を予防するためには、「食物経口負荷試験」「血液検査」「皮膚検査」などのアレルギー検査を受けてアレルギーの原因物質を特定し、その物質を生活環境から除去することが大切です。

食物経口負荷試験・血液検査・皮膚検査の具体的な検査方法

3つの検査方法を挙げましたが、具体的にはどのような検査が行われるのでしょうか?ここでは、それぞれの検査方法について詳しく解説していきます。

〈食物経口負荷試験〉

原因物質と疑われる食物を摂取し、アレルギー症状の有無を確認する検査方法で、原因物質の特定に最も確実な方法とされています。
重篤なアレルギー症状が出る可能性もゼロではないため、症状への対処ができる設備の整った医療機関へ行き、医師の指導のもと検査しましょう。

岐阜県総合医療センターでの検査・診断